- 結論
- 「リーファーマッドネス」は大麻を違法にするために作られた映画
- 背景にあったのは「人種差別、仕事の確保、利権」
- 大麻が実質、違法になるきっかけになった映画

元清水建設の社員、オランダ訪問、High Times cup(アメリカ)、420イベント(カナダ)、NORMAL(ニュージーランド)、ニンビン祭(オーストラリア)などに参加、現在は南米から大麻を情報を発信している麻生です。
大麻が悪者?ふざけんな!こんにちは、麻生(あさお)です!
- 過去1ヤバい、リーファーマッドネスってどんなの?
- どういう流れで、大麻が違法になったの?
と考えている人は多いのではないでしょうか?
この記事では、リーファーマッドネスを全て明らかにすることで、大麻が違法になった経緯を詳しく解説します。
「リーファーマッドネス」がなければ今頃、合法だった!?
大麻を違法にするための映画


「リーファーマッドネス(1936年)」を簡単に言うと、大麻を違法にするために作られた映画です。
もう少し言うと、「大麻税法(1937年)」の法案を通す為、世論操作の目的でつくられました。



私が指を鳴らせば、あなたはだんだん大麻が悪いものだと思ってく〜る。
大麻を違法にするための作戦
大麻吸ったら、この映画みたいに大変なことになるぞ!
大麻吸いたかったら、超高額の税金払え!
そんなの払えない・・・
実質、大麻違法とは、大麻の所持などは違法じゃないけど、税金が高すぎて大麻を買えないこと。



リーファーマッドネスの内容を見ていこう。
リーファーマッドネスの内容とは?


1936年に公開された「リーファーマッドネス」は、当時リリースされた反大麻プロパガンダ映画の1つで、大麻による効果を極悪に表現しました。
例えば、普通の高校生が大麻を吸った後、ひき逃げ事故、過失致死、自殺、レイプ未遂などの凶悪犯罪を犯してしまうことを中心に展開する反大麻映画です。



私の言うことに嘘はない!大麻はやばい!
反大麻運動の取り組みのほとんどは人種差別、仕事の確保、利権が絡んでいて、普通の子供たちが大麻の影響で殺人者になるか、性的犯罪者になるかという情報を流し続けました。



時代は1,283万人が失業した、世界大恐慌時代・・・
- 人種差別
格下に見ているメキシコ人が持ち込んだ汚い文化。
- 仕事の確保
禁酒法撤廃で、麻薬を取り締まる仕事が無く、次の仕事が欲しかった。



世界大恐慌で失業したくない・・・
- 利権
紙、服、オイルを安く作れる万能な大麻は、特に石油業界にとって邪魔者。
「リーファーマッドネス」のせいで、あまり大麻のことに感心がなかったアメリカ人もやがて「なんとなく大麻って良くないのかな?」って思い始めました。



大麻って、評判悪いの・・・
こちらが、実際の映画「リーファーマッドネス」です。1時間くらいあるので、時間がある時にご覧ください。



こえーよ!笑
リーファーマッドネスのオープニングシーンは、高校の校長が国の若者を悩ませていることについて生徒に警告しています。
「アルコール依存症でも、アヘンでも、コカインでもありません。マリファナはアメリカの若者を堕落させる最悪の薬物です」と宣言します。



リーファーマッドネスまでの流れを見ていこう。
リーファーマッドネスまでの流れ
メキシコ移民 (1920年代)


メキシコ革命の影響で、多くのメキシコ人労働者がアメリカに移民するようになります。
アメリカは元々、嗜好用大麻ではなく、主な大麻の使用目的は医療用・産業用大麻でした。



当時の日本も、産業用大麻が中心だったよ。
メキシコ人労働者は、禁酒法によって飲酒が規制されていたので、アルコールの代替品として、仕事の後は大麻を吸ってくつろいでいました。



移民のくせに、偉そうにしてんじゃねーよ。
禁酒法の撤廃 (1933年)


1920年から1933年まで続いた禁酒法が撤廃され、それまで酒を取り締まることを仕事にしていた連邦麻薬局の仕事が激減しました。
さらに大麻産業の活発化によって石油産業の利益が減少するなど、優秀が故に大麻産業は色々な業界から目をつけられ始めます。
大麻が麻薬になれば、連邦麻薬局の仕事が増加し、石油産業の既得損益が守られます。



どうやって、大麻を違法にするか・・・?
移民メキシコ労働者のことを良く思っていなかった反大麻派は、主にメキシコ人の娯楽である大麻を敵としてみなしました。



そして、リーファーマッドネスが作られたよ。
リーファーマッドネス (1936年)


国民感情を誘導し、大麻を違法薬物にする為、ついにリーファーマッドネスが公開されました。
当時、リーファーマッドネスは大麻の危険性について両親に警告する道徳的な物語として制作されたと考えられていました。



よってらっしゃい、見てらっしゃい!
実際は、ただの国民感情をコントロールしようとする映画で、十代の若者たちが大麻を吸うことによって、
- 殺人
- 自殺
- 暴力
- 性的暴行
- 誘拐
このような反社会的行動であるに関連があると根拠のない主張をし始めます。



その後、どうなったのでしょうか?
そして、大麻税法(実質、大麻違法)へ (1937年)


アメリカで、1937年8月2日に大麻税法は制定されました。
この法律により、生産者だけではなく、研究者、医師、その他の医療専門家も、高額な税金を払わなければなりませんでした。



大麻手に入れたかったら、税金払えよな!
そして、大麻税法によって税金を支払わなかった人を犯罪者にしました。
つまり、大麻税法は大麻の全面的な禁止の始まりでした。



仕掛けた中心人物は誰なの?
誰がリーファーマッドネスを仕掛けたの?


「リーファーマッドネス」の仕掛け人は麻薬連峰局長のハリー・J・アンスリンガー氏です。
アンスリンガーはこんな言葉を残しています。
「大麻は、黒人を白人男性と同じくらい良いと思わせる。大麻を非合法化する主な理由は、退化した人種への影響である」
“Reefer makes darkies think they’re as good as white men,” said Anslinger
引用元:COMMON SENSE for Drug Policy:The Devil Weed and Harry Anslinger
簡単にいうと、黒人と白人女性が大麻によって結ばれることに対しての嫉妬です。



黒人の方に対する人種差別がまだ強く残ってる時だね・・・
大麻の使用は主にアフリカ系アメリカ人とメキシコの労働者です。
アンスリンガーは大麻が白人の中流階級の10代に広がり、白人を劣化してだらしなくなるという考え方がありました。



大麻は優秀な白人を劣化させる。



その優秀な白人のイーロンマスクが大麻を吸ってたけどね。
大麻を吸っている動画なので、年齢制限が設けられていますが、クリックすればYouTubeで見れます。(吸うシーンは30秒から)
現在のリーファーマッドネスのイメージ
ネバダ州南部で古株の週刊新聞ラスベガスシティライフは「史上最悪の映画の1つ」と表現しています。
今この映画を見ると、ただのコメディーですが、当時は深刻な問題でした。
年が経つにつれて、権威性は衰え、著作権は失効し、映画はパブリックドメインとして公開されました。



まとめだよ。
まとめ


いかがでしたでしょうか?
1930年代の反大麻運動の被害を、半分戻すのに80年かかりました。
単純に大麻をやったらダメとかそんな簡単な話ではなく、時代背景や色々な思惑が重なり、大麻は違法になりました。



この当時、日本ではまだ大麻取締法がないよ。
これは大麻だけはありませんが、もし大麻があのまま合法だったら・・・全く違った世界になっていかもしれません。
禁酒法が解禁になったように、全世界で大麻が合法化する事を願っています。